映画・小説の感想棚

映画、小説、アニメなどの感想。作品によって文章量はまちまち。土日正午を中心とした不定期更新。

鬼滅の刃

家族を殺され唯一生き残った妹ねず子は鬼になってしまった、15歳の少年かまど炭治郎。
炭治郎はねず子を人間に戻すべく、鬼殺隊に入って鬼無辻無残を探す…!!


初期の情けない善逸が好き。
クモ鬼の毒にやられて、戦おうとせずに木に登ってめそめそ涙する善逸に共感。

(俺は、俺が一番自分のこと好きじゃない。ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに、おびえるし、逃げるし、泣きますし。変わりたい…。ちゃんとした人間になりたい…!!)

(誰かの役に立ったり、一生に一人でいいから誰かを守り抜いて幸せにする、ささやかな未来ですら、誰も望んではくれない…!!一度失敗して泣いたり逃げたりすると、ああこいつはだめだってはなれてく。)

善逸は、炭治郎と違って両親の愛情がない分卑屈な考え方をしてるんだろうな。
おじいちゃん(師匠)の愛情は受け取っているけど。

あと胡蝶しのぶ、かっこよくて好き。

絵がきれいだし、無限城編をアニメ化してほしい。



翔んで埼玉

主演:GACKT

昔から東京都民から迫害を受けてきた埼玉県民。
アメリカから帰国したというレイは、埼玉県民を解放するためほかの県民と争いながらも協力し、策を立てていく。

【ネタバレ】

私の記憶でが、埼玉と神奈川がごっちゃになっていたので、勉強になって良かった。
埼玉は東京の北にあり、神奈川より格下で、海がない、と。
映画観終わった後、結局一番好感度低いのは神奈川県な気がする。
東京より格下でありながら、東京をよいしょするという県…。
埼玉と千葉は、東京・神奈川より格下でありながらも、自分の県に誇りをもって東京に立ち向かっていた。
都知事の息子にも、「うらやましい」と言わせてた。

終わり方が宗教っぽくなってて怖かった。
あれだけ東京にあこがれていた女の子が、普通に埼玉の支配下になってよくわからなかった。

麻生久美子さんがすごくかわいかったな。
口が悪い麻生久美子さん観れてよかった。

ED、はなわさんの歌とても楽しかった。

ジョン・レノン、ニューヨーク

イギリスのバンド「ビートルズ」が解散して、ボーカルのジョン・レノンは、妻のオノ・ヨーコとニューヨークに移り住むことにする。
ニューヨーク・ロサンゼルス時代のジョン・レノンにゆかりのある人たちにインタビューし、たくさんの音楽と過去映像で編集された映画。


ジョン・レノンをほぼ知らなかったけど、芸術にいきた人間だと思った。
音楽を生み出し、それで仲間ができ、平和活動をした。
自由でかっこいい。
しかし、その分、お酒や薬をやめられなかったらしい。
天才的なアーティストで売れっ子でも、本当は、そんなに幸せじゃなかったのかな。

妻のオノ・ヨーコとよりを戻して、息子のショーンと暮らしてから、調子は良くなったみたい。
どんな人でも、刺激的な人生が続くとしんどいのかもしれん。


ブッタとシッタカブッタ③

小泉吉宏

読むとちょっと人生が

楽になる漫画本。

奥深くて理解できんとこも

あるけど、生きるのが

楽になる考え方や言葉が

いっぱい載ってる。

「自分の生き方にも

自分にも自信のないブタは

威張ってみたり自分を

よく見せることに躍起になる

自分の生き方と自分に

自信のあるブタは他のブタが

自分をどう見ているか

気にすることはない」

って言葉が好き。

漫画やから読みやすいし。

他のシリーズも読みたい!!

【再読】

メンタルがどうしてもいかれだしたら読んだ方が良い本。

シリーズは③だけど、別にどこから読んでも大丈夫。

哲学的で、ある意味気取った本かもしれないけど、私にとったら押しつけがましくなく、生き方についてさりげなく教えてくれるイメージ。

4コマだからすぐ読めるし豚たちの掛け合いが面白い。

■すがりついてない?

「多くの豚はたった一人だと不安なので 誰かや何かにすがりつく

 学歴や成績にすがりつく 恋人にすがりつく 家にすがりつく 神様にすがりつく

 お金にすがりつく 会社にすがりつく 肩書きにすがりつく 道徳にすがりつく」

『あいつを部長の座から引きずり降ろしてやる』

「すがりつくことでかえって葛藤を引き起こしているような気がするなぁ…」

■作り物の安心でなく

「本当に自分とは何かと問うて頭に浮かぶ『言葉による答え』は 作り物の安心だよ

 心は本来不安定なものだ その心が提供する答えで安心しているからまたすぐ不安に振り回されるのだ

 答えを探すんじゃなくて 肩書きやら形容詞やら知識やらを引っ張り出すのではなくて」

〈明るい〉〈太い〉〈ハンサム〉

「『自分』を見なさい」

『自分』…。

私は、『自分』という人間の外側にあるもの。

つまり夢とか周りからのイメージとか、そういうのをはいでいったら何になるんだろと思った。

意外と何もないかもしれない。

何もないということは、結局周りからの視線を大事に生きてる証拠…。

まっさらになった時、私は絵を描きたいのか、歌を歌いたいのか。

どれも、違う気がする。

絵も歌も、うまくなってほめられたいという欲があるし。

ただ私は、本に囲まれてすごしていたいのかもしれない。

以前すごく疲れていた時に、おしゃれな本屋に入った時、一瞬で疲れが吹き飛んでしまった。

他人とか自分とか関係なく、本当的に本に囲まれた空間で癒されたというか。

だから、私の外の皮をはいでいったら、ただただおしゃれな本屋の空間が好き、になる。

違うかな、この本の言いたいことって。

私はこの本を読んで自分をそう見つめた。

鬼滅の刃 無限列車編

妹のねず子が鬼になり、ねず子を人間に戻すために鬼殺隊に入った15歳の少年、かまど炭治郎。
任務で列車に乗っていくことになるが、その列車がすでに鬼に支配されており…!!





日本の映画、興行収入第2位としてみると、微妙だった…。
コナンの映画みたいに冒頭に簡単なあらすじがあるわけでなく、初心者の置いてけぼり感がすごいと思う。
正直私は、これが「タイタニック」以上「千と千尋の神隠し」以下か、と思ってしまった…。


【ネタバレ】

ストーリーの規模もなんか、列車内で終わってしまう物語なので、小さく感じた…!!
列車という限られた空間を舞台にするなら、時間制限という設定があったほうがドキドキしたのに、とか。
漫画での無限列車編は漫画の流れの中の一部だからいいんだけど、映画はやっぱり、約2時間という時間があるから、いろいろつめてメリハリを増やしてほしかったというのが本音。
まぁ原作を忠実に再現するしかないんだろうけど。
そもそも、夢の中と鬼とのバトルがメインの話だから、あまり映画向きではないんじゃないかな。
あかざとか蛇足でしかないし。
長編漫画という規模で見たらもちろん意味のある登場だけど、映画だけ観たら、煉獄を殺すためだけに出てきたキャラクター。
あと、炭治郎の夢、めっちゃ長く感じたな…。
ストーリー進まん感やたらあった。

とはいえ、「鬼滅の刃」漫画ファンからしたら、とても満足な映画だった。
”映画として全国民が楽しめるか”っていう部分で、すごく否定するけど、ファンにはよかった。

1番良かったのが、夢から覚める際の、善逸と伊之助のかっこよさ!
列車内ピンチだどうしようっていうときに、暴れだす二人の演出がとてもとてもよかった…!!
特に善逸のスピード感は、アニメだからこその迫力!!
善逸のかっこよさ100%引き出されていた。

炭治郎がリアル世界で自決しようとしたとき、伊之助が止めるシーンが原作で好きだけど、そこもきちんとあって良かった。

炭治郎と伊之助の声優がすごかったな。
後半叫びすぎて何言ってるか聞き取れなかったところいくつかあったけど、それだけ魂のこもった叫びをしていた。
必死感が伝わってきて、引き込まれてしまった…!!

あと、本当に絵のクオリティが高かった。
アニメとして演出のクオリティももちろん、冒頭のお館様夫婦が歩いているお墓の背景、写真みたいにきれいだった…!!

本当に、観てよかった。

けど、興行収入(略)

約束のネバーランド ~ノーマンからの手紙~

孤児院で暮らしている11歳のエマ、ノーマン、レイ。
孤児院で暮らすみんな里親に引きとられることを夢見ているが、里親などおらず、孤児院を出るということは、人食い鬼のえさとして出荷されるということだった…!!


【ネタバレ】

ジャンプで連載している漫画の小説版。
ノーマンは今夜出荷されるため、その日のお昼の自由時間にみんなより先に脱獄する計画だったが、ノーマンは自分を犠牲にし、自由時間にエマに手紙を書いていた。
みんなが無事に脱獄できるようにするための計画、一緒に脱獄を計画していたレイが今後とるであろう行動…。
手紙を書いている最中、ノーマンは施設での出来事を振り返る。

4章に分かれて、4歳、7歳、9歳、11歳、と短編の物語が描かれている。

1,GFハウス幽霊騒動
2,エマが泣いた日
3,鳥籠の中のNER
4.39人目の女の子からの贈り物

タイトルがもうセンスありすぎて…。
特に3.4に関しては読み終わった後、「そういう意味か!」となる。
読み終わった後に、また別の意味を持つタイトルってすごく好き。

楽しくて読みごたえがあったのは、1だけど、いろいろ考えたのは、3,4。

3話目、9歳のノーマン達には、スーザンという、活発で面倒見のいい11歳の姉がいた。
レイだけは孤児院の正体を知っているため、里親に引き取られる兄妹たちを見送っては、次の日に落ち込んでいた、らしい。
本人はもちろん表に出しているつもりはないけど。
スーザンだけは、ノーマンやエマでも気づかないくらいのレイの気分の落ち込みに気が付く。
レイの落ち込みを見ては、自由時間に無理やり遊びに誘う。
レイは、うっとうしいと思いながらも本当はスーザンの気づかいにとても救われていた。
そんなスーザンが、出荷される日がきた。
レイは自分の感情を押し殺し、これからの生活に心躍らせて孤児院から出ていくスーザンを見送った。
スーザンを見送ってしばらくしてから、何も知らないエマとノーマンをよそに、レイは考える。

「きっと今頃スーザンは”鬼”の餌食になっている。ずっと一緒に暮らしてきた姉はもうこの世にいない。それなのに、自分はいつも通りの会話をし、また日常に戻ろうとしている。
(それで、いいんだ…。)」

レイは、いつか来るエマとノーマンとの脱獄に備え、自分を無理やり納得させる…!!

…切なかったな。
漫画は展開がメインでなかなかキャラクターの心情が描かれていることが少ないので、レイの葛藤が描かれた小説を読めてとてもよかった。
子どものレイが背負ってきた背景は重すぎる…。

そして4話。
孤児院一賢いノーマンがみんなに騙される話。
重くなくとても平和な話で、ノーマンのエマに対する恋心も少しふれられる。
漫画でも、エマ、ノーマン、レイの関係について、強いきずなで結ばれているのはわかっていた。
が、エマを好きなノーマンの気持ちを掘られることはなかったので、気持ちを知れてよかった。

4話では、ハウスに出た謎の女の子をノーマンが突き止める話になっている。
あまりにも必死に探すノーマンに、ノーマンの好きな相手など知る由もないレイが聞いた。

「『ノーマンさ、その”女の子”のこと』
『いや、違うよ。僕は』
『まだ何も言ってねーし』
目に見えて狼狽しているノーマンに、レイはからかうように言ってその場を立ち去った。
『はぁ……もう』
ノーマンは口を押さえた。危うく自分が口走りそうになった言葉を思い、内心冷や汗をかいた。ため息混じりに小さくつぶやく。
『……僕の好きな子は、違うよ』」

…ノーマン可愛すぎる。
ノーマンはレイと並ぶくらい冷静沈着なので、焦っているというだけでも可愛いのに、その焦りの原因がエマに対する恋心だと思うと尚更可愛い。

とても良いノベライズでした。


アシガール 3・4話

戦国時代から現代に戻った唯、思いを寄せてる若君が命を落とす合戦を知る。
それを止めようと再び戦国時代に戻り、若君に近づこうと、夜に忍び込む。



ゆくゆく若君は死ぬ、主人公は現代の人間。
どうやってこの物語が終わるのか気になる。

若君に1番に仕えているのがはんにゃの金田さんでびっくりした。
出番結構あるのに、威厳のあるキャラでなじんでいたから、4話になるまで全然わからなかった。


鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星

禁術に触れ、身体の一部を失ったエドワードと身体を失ったエドの弟アルフォンス。
2人は刑務所から脱獄した男を追うためテーブルシティへ向かうが…!!



鋼の錬金術師」は昔少し読んでいたけど忘れていたので基本的な設定がさっぱり。
オリジナル設定であるが、複雑な設定と展開で、なかなかついていけず…!!
途中、アイリッシュの音楽や雰囲気は良かった。
バトルシーンの、カメラワークが動くところも良かった。

声優が超豪華。

星の王子さま

サン=テグジュペリ

 

 

 

砂漠に墜落した主人公が

 

出会った、王子さまの物語。

 

 

 

可愛い話!!

 

最初の出だしが独特で

 

読む気にさせた。

 

王子さまの発想も面白くて、

 

ほんまに王子さま

 

おるんちゃうかー

 

って思った…。

 

バラとの会話が印象的。

 

 

 

これからも

 

読み続けていきたい作品!!!

 

 

【再読・ネタバレ】

 

サンタさんを信じていた小学生の時に読んだときは、この本は実話だと思っていた。

出だしのプロローグがまず。

 

「レオン・ヴェルトに この本を、こうして一人のおとなにささげたことを、子どものみなさんは許してほしい。何しろ大事なわけがある。この人は、この世で一番の僕の親友なのだ。」

 

作者からピンポイントの誰かに向けられているというのが、ノンフィクションっぽい書きだし。

実際は、「レオン・ヴェルト」に向けて書いたプロローグが本当で、次のページの本編からはファンタジー

だけど本編の序盤も、「僕」の子どもの時の感性の話になっていて、プロローグの「僕」と一緒だと思っていた。

 

「こうして思い出を語るのも、本当はとてもつらい。僕の友達が羊とともに行ってしまってから、もう6年にもなる。こうして僕が今書いているのは、彼を忘れないためなのだ。友達を忘れてしまうのは、悲しいから。」

 

たまに「僕」が読者に語り掛けてくるのも、ノンフィクションと思った理由…。

今思えば小学生の私はあほやったけど、あほやからこそ、「星の王子さま」を存分に楽しんでいたな…。

これをノンフィクションと思えた心は素敵だ。

 

星の王子さまは、地球で飛行機が不時着した「僕」と出会うまで、さまざまな星を旅してきた。

地球に来てはじめの方に会ったのは、砂漠に咲くたくさんのバラたち。

王子さまの星でもきれいなバラが1本咲いていて、大切に育てていたが、地球ではたくさん咲いている。

王子さまはショックを受けて涙する。

 

(ぼくはこの世に1輪だけの、財宝のような花を持ってるつもりでいたけど、本当は、ただのありふれたバラだった。)

 

そんな時にキツネと出会う。

キツネはさみしいのか、王子さまに、「自分をなつかせてくれ。」という。

王子さまはいやいやながら、キツネの言う通り、毎日少しずつ会い、仲良くなっていく。

 

「例えば、きみが夕方の4時に来るなら、ぼくは3時からうれしくなってくる。」

 

そして王子さま出発の日、キツネはさみしくて泣きそうになる。

キツネは王子さまに、もう一度バラたちに会いに行って、再び自分のところに戻ってくるように言う。

王子さまは言われた通り、バラたちのもとへ行く。

 

「あれ、きみたちは、ぼくのバラには全然似てないや。きみたちはまだ、いてもいなくても、おんなじだ。誰も、きみたちをなつかせたことはなかったし、きみたちも、誰もなつかせたことがないんだ。初めて会った時の、キツネみたいだ。」

 

大切なことに気付いた王子は、悪気なく、決まり悪そうなバラたちをディする。

 

「きみたちは美しい。でも外見だけで、中身は空っぽだね。」

 

王子さまの気付きは素晴らしいが、「声に出さんでも…。」とは思った…。

すっきりした王子さまはキツネの元に戻ってきた。

キツネは王子さまとのサヨナラの前に、言う。

 

「じゃあ秘密を教えるよ。とても簡単なことだ。物事はね、心で見なくてはよく見えない。一番大切なことは、目に見えない。」

 

そうして王子さまとキツネは別れた…。

 

ここの一連、何度読んでも、「ふむふむ」となる。

 

就活対策の時に、身だしなみやマナーなど、すごく厳しくチェックされた。

それって大人たちは、「心の目で見ていない」ということなのかな。

うわべだけを見ているから。

身だしなみとかきちんとできてなくてもすっごいポテンシャル持ってる人だっているかもしれないのに。

とは言いつつ、就活の面接に関しては、身だしなみやマナーで、清潔感と雰囲気と協調性はわかるか。

こうして人は年齢の成長とともに心の目で見ることをやめ、大人になっていくんだろうか。

 

まぁ「子ども」として描かれた王子さまも、王さまとの会話見てたら充分大人な気がするけどな。

「これは最も難しいことだ。他人を裁くより、自分を裁く方がずっと難しい。自分をきちんと裁けるなら、そちは真の賢者ということだ。」

「ぼくはどこにいても自分を裁けます。」

 

大人でも自分を裁ける人ってどれくらいなんやろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

有頂天家族

狸の頭領を務めていた故・下鴨総一郎には、

妻と4匹の兄弟がいて…!!

もう本当に本当に面白くて、

読んでる間幸せで、

森見さんありがとうございます、と叫びたい。

例えば、サンタクロースとか妖精とか、

大人になるにつれてファンタジーって

存在しないんだってあきらめていたけど、

森見さんの作品を読むと、

天狗とか偽電気ブランとか、

京都ではファンタジー

存在するんじゃないの?って思えて来る。

それはたぶん、

実際ある場所や行事を使って、

架空の人物や出来事を

足しているからだと思う。

ギリギリラインを攻めてるから、

存在するんじゃないの?と思えて来る。

読んだ後も

こんなに妄想できる物語ってないって思わされる…。

これからも森見登美彦さんの作品を

知っていきたい。

今回の「有頂天家族」は、

森見作品でよく見かける

腐れ大学生が主人公ではなく、

おもしろそうなことに首を突っ込む、

頭の切れる狸が主人公。

映画でも小説でも漫画でもなんでも、

やはり堅物より

アホっぽい主人公の物語の方が面白いな!!

視野が狭く頭ごなしに弟たちを叱ってしまう

長兄の器はまだ小さいけど、

4兄弟の父総一郎は相手の気持ちをくみ

ドーンと余裕に構えていて、

本当に山みたいでかっこいい!!

弟が海星姉ちゃんから放られて走るシーン、

次兄が父の最期の言葉を

思い出したシーン…、

弱っちいキャラが一歩勇気をもって

変わるようなところは

やっぱり鳥肌が止まらん…!!

【再読・ネタバレ】

2回目でもとても面白かった!!

京都で起こる完全ファンタジーだけど、「鳩居堂」や「高島屋前で弾き語りをしている若者」など実際ある店や光景を景色の一部として入れてくるから、一気に現実の京都に戻される。

わくわく感。

後はやっぱり、キャラクターの濃さ。

弁天に惚れていてプライドが高い老いぼれ先生の扱い方が特に好き。

ラストのシーン、現場の混乱を治めたい矢三郎、弁天の浮気現場を作り怒った先生に爆風を起こさせるっていうところ。

キャラクターの性格が極端すぎて本当に面白かった。

基本的にみんな性格が極端すぎて、あほだった。

あほとあほが絡み合うんだから、声出して笑う部分もいっぱいあった。