男子大学生の佐々木はサークルの後輩に、奇妙なブログ「七篠レン 心の日記」を教えられた。
読んでみるとその内容は、妻が妊娠したこと、その経過、出産と同時に妻が亡くなったこと、そして妻が描いた子どもにまつわる絵をリアルタイムでのせていて…。
【ネタバレ】
ジャンルはミステリーになるのかな。
超怖くて、でも面白かったので読む手が止まらなかった!
終始ドキドキしてた。
謎が深まっていくところと、登場人物たちが不穏な空気にさらされていくところ。
岩田を主人公として進んでいく回でも、もう夜の山のテントのなかで寝るとき、なんとなく不穏な雰囲気が漂ってた。
からの、何気なく目が覚め、からだの感覚が違和感、からだの異変に気づき…、って描写丁寧すぎて本当に怖かった。
岩田が好青年だったから、え待ってってドキドキが止まらなかった。
暴行されて死ぬってどれくらいいたくて苦しいんやろう…。
グロ描写があったところは辛くてしんどかったな。
物語を読むにつれ表紙にも描かれている絵たちの本当の意味もわかり、少しずつこの話の全貌がわかってくる。
最後の方で、冒頭のブログの最終記事が本当は誰に向けてのものだったのかわかり、再度もどってよみなおした。
「あなたを許すことはできません。それでも、僕はあなたを愛し続けます。 レン」
…ゾッとするわ。
そして悲しい…。